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2023年11月30日
2003年11月1日、沖縄の意外な寒さに震えながら、まだ布団もベットもない部屋で丸まって一夜を過ごしてから20年が過ぎた。新しい店の立ち上げだったので、仕事は忙しかったが、まだ同僚たちと馴染めず金曜日の夜は一人でドライブするのが習慣だった。最初は南部をグルグル回っていたが、付近は真っ暗で正直少し怖かった。ところが突然都会の夜景のような光に溢れた場所があり、都会が懐かしくなったりもした。
東京で働いていた時は、当たり前のように金曜日は朝まで飲んでいたが、何もない週末の夜中に東名から首都高をドライブするのも好きだった。特に好きな道は湾岸道路から葛西ICでC2に乗り換える荒川沿いの首都高だ。まだスカイツリーは完成していなかったが、少し遠くから見る都心のネオンは美しかった。スティングなんか聞きながら運転していると、東の空が少し明るくなり、それも気が遠くなるほど美しかった。
那覇空港に向かう機内から見下ろす沖縄の夜景もところどころ美しく光るネオン街があった。沖縄自動車道も石川を過ぎるとそのネオンが多くなる。気になってそのネオンの正体を確かめるためにある日、高速を降りて確かめると、ネオン街はなく、畑が無数のライトで照らされていた。月曜日に同僚に「電照菊」だと教えてもらった。年が明けるとそのネオンもいつしかなくなり、沖縄の深夜にドライブすることもなくなった。
その代わり同僚とも仲良くなり、本物の沖縄のネオン街を闊歩する毎日が始まるのだった。
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