今回は、沖縄の主要産業である「観光」について考えてみたいと思います。
コロナ禍により沖縄を訪れる観光客は激減していますが、アフターコロナを見据えて、今から準備しておく必要があるでしょう。
私が最も期待しているのは、オリオンビールやリウボウ等県内企業、近鉄グループなどの県外企業と、かつてUSJの執行役員だった森岡氏率いる刀が出資する「ジャパンエンターテイメント」が進めている沖縄北部での新テーマパーク事業です。森岡氏がUSJ時代から温め続け、構想を練っていた事業です。もう期待しかありません。
どのようなテーマパークなのか、公表されている情報では、今帰仁村と名護市にまたがるオリオン嵐山ゴルフ倶楽部の跡地に原生林を残し、自然を体感できるアトラクションとのことで、ジュラシックパークのイメージらしいです。近隣には沖縄最大の集客を誇る美ら海水族館がありますが、それを凌ぐ観光の目玉になるでしょう。
そのための交通網として鉄軌道の必要性が長年訴えられていますが、実現可能としても相当の歳月が必要となるはずです。工事中に不発弾なども掘り起こされたら、工事が中断するでしょうし。(今でも沖縄では、工事現場などで不発弾が見つかって処理される間、通行止めになることはよくあります)
一方、沖縄自動車道の許田からの延伸工事は着々と進んでいます。沖縄自動車道としては許田ICが終点となりますが、名護東道路と名を変え、名護市伊佐川まで延伸されます。すでに世冨慶(よふけ)ー伊佐川は開通してますが、数久田(すくた)ー世冨慶も工事が進んでいます。最終的には許田ICと直接つながるようです。さらに伊佐川からテーマパークや美ら海水族館など本部半島方面へ延伸も検討されています。那覇からのアクセスが良くなれば、地元の人も行きやすくなりますよね。
それにしてもジュラシックパークのイメージはすごく沖縄とマッチしていますね。沖縄と恐竜はあまり関係ないと思いますが、自然のイメージはピッタリですね。自然をそのまま活かして、というところも共感できます。このゴルフ場で一度プレーしたことがあるんですが、森林に囲まれて人里離れてて静かでしたね。
一方、沖縄南部には観光スポットとして玉泉洞や琉球ガラス村があり、こちらも楽しめますよ。職人さんが手際よくガラスを成型していく様子は見ていて楽しいですし、販売しているガラスもすごく綺麗で私も愛用しています。
私は、南部の沖縄らしいサトウキビが茂る風景が好きなんですが、戦争のイメージが強いのか、地元の人は南部を敬遠する人もいますね。南部には平和祈念公園やひめゆりの塔など、悲しい遺跡もあるけれど、光と影を観光客にも見てほしいですね。
留言