上海浦東空港の状況だが、相変わらず今週も貨物到着便の激減が影響して輸出貨物が積み切れず、上屋外の屋外にまで貨物を置かざるを得ない状況で、機材搭載まで2週間かかるケースもあるという。このため同空港発の料金が昨年春以降最高値まで高騰している。
一方、輸入貨物は航空会社の受託制限で到着貨物が減っているためコントロール可能な貨物量だが、入国した貨物のすべてに6面の消毒を行っているために、上屋での引き取りには1~3日程度を要しているようだ。
この影響は付近の空港や港にも影響を及ぼし、上海空港の貨物停滞を回避するために陸送で港に転送して海上運送に切り替えたり、別の空港からの輸出を試みるなど、中国国内の物流は混乱を極めている。
現在、上海浦東空港周辺では航空貨物関係者を空港の周辺の急造施設にスタッフを隔離しており、さらに「14+7+7」の閉鎖管理を実施中だ。
「14+7+7」とはこうだ。
14 勤務先と集中居住場所を専門の車両で移動しながら14日間業務を継続する。
PCR検査は毎日行う。
7 その後の7日間は専門の隔離ホテルで閉鎖的な隔離と健康観察を行う。
7 さらに次の7日間は、自宅で隔離·健康観察を行う。
輸出機能のパンクした中国最大のハブ空港の動向は、国際物流マーケットに大きく影響を与えており、まだ平常化の見通しは立たないままだ。
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