上海市政府は昨夜、市内の新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、本日からから市内を2分割して一斉PCR検査を行うと発表した。検査の実施期間中は住民の外出を原則禁止し、事実上のロックダウンに踏み切ることになる。
発表では、市内を流れる黄浦江を境に実施区域を2つに分け、東部は28日~4月1日、日本人が多く住む西部は1~5日に行う。検査中は、区域内の公共交通機関の地下鉄やバスの運行を停止し、自家用車の運行も禁止する。輸送車など業務用車両の運行禁止はまだ発表されていないが、住民の外出禁止は自ずと物流従事者にも大きな影響を及ぼすこととなり、上海発着貨物も再び停滞することは必至である。
日本は春の訪れとともに、コロナに対する意識や対応も緩和の動きを見せているが、国際物流に関しては引き続き注視していく必要がある。
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