輸入に掛かった請求書を見ると、様々な略語のサーチャージが加算されていて、始めて見た人は戸惑うのではないでしょうか。今日は「DOC Fee」についてご説明いたします。
DOCは「DOCUMENT」、すなわち書類のことですので、おおよその検討はつくとは思います。そう、書類の作成料ということですね。書類はB/L(船荷証券)やD/O(荷渡指示書)を指します。これらはキャリアやフォワーダーが発行するものですので、荷主への請求書に必ず記載されており、日本では平均すると1件5000円前後が多いようです。B/L FeeやD/Fと記載されていることもあります。
日本側で発生する場合、輸出に対してはB/L(船荷証券)発行手数料であり、輸入ではD/O作成料になります。いずれも消費税が課税されます。
ではD/Oレスの場合は請求されないのでしょうか。いや、請求される場合がほとんどです。D/OレスとはCYやCFSでの貨物引取り時にD/Oの提示が不要というだけで、フォワーダーや代理店は、船社に対して、D/Oを通知していますから、D/Oの発行手数料というより、船社にD/Oを発行したことに対する手数料となります。従ってD/Oレスであっても請求されるのです。
弊社のHPでもサーチャージに対する説明記事の検索件数が非常に高くなっています。おそらく請求書を見てビックリされた方が「この訳の分からない費用はいったい何なんだ!」とお調べになっているのだと思います。中には運賃を安く見せて、サーチャージで調整しているような船社もあると聞きます。見積りの際にしっかりサーチャージの算出根拠も把握したうえで、進めることが重要です。
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