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ハイキューブコンテナについて

ハイキューブコンテナとは、高さが9フィート6インチ(2.896m)の海上コンテナのことで、B/L上は40’HC(まれにHQ)のように表記されます。或いは「背高コンテナ」、「9’6(クンロク)」などとも呼ばれることもあります。一方で、通常のコンテナのサイズは高さが8フィート6インチ(2.591m)で、B/L上は20’GPと表します。GPとはGeneral Purposeの意味です。或いは「9’6(クンロク)」に対して「8’6(ハチロク)」と呼びます。

ハイキューブコンテナは、汎用コンテナと比べて、幅・長さは同じですが、高さが約30cm高くなり、容積も約12%増加します。海上運賃は、汎用コンテナと同じため、GPより多くの貨物を積載できることから、軽量でかさばる貨物に使われることが多いです。重量物の場合、高くなる分自重による潰れや荷崩れを起こしやすくなるため注意が必要です。また日本国内の道路においてハイキューブコンテナを利用する場合、特殊車両通行許可制度に基づく通行許可が必要となります。1980年代中頃まで、ハイキューブコンテナは日本国内の道路を運行することができませんでした。しかし、1985年6月の道路交通法改正で、通行ルートを限定するなどの条件付で、ハイキューブコンテナの国内運行が認められるようになりました。

コンテナに積めれば重量は何キロでも無制限なのでしょうか。道路交通法だけでなく、積載最大重量は船社によって定められています。重量に厳しい船社もありますので、目安として20GPは20,000KG、40GPは25,000KG以内に貨物重量を抑えておくことが覚えておいて下さい。


またコンテナにはその状態を表す「グレード」があります。食品や医薬品などの衛生品を輸送する場合、グレードAを指定する必要があります。グレードAのコンテナは目立つ傷や剥げもなくクリーンな状態のコンテナです。一方でグレードCのコンテナですが、あまりいい状態になく食品や医薬品などには適しません。主にスクラップや廃材などを輸送する時に使われます。輸入者の場合、輸出者に条件の一つとしてグレードCは使用しないことを加える方がいいでしょう。


古い倉庫などゲート高がHCに対応していない場合もあります。HCの使用には十分注意して下さい。


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